#13 やる気スイッチどうやってONにする!?





部下のモチベーションを引き出すための接し方

チーム内でのコミュニケーションが円滑であれば、自然とモチベーションが高まり、業績やチーム力も向上します。
特に、誕生日などのちょっとしたお祝いの言葉をかけるだけでも、チーム全体の絆が深まります。
日々の小さな気配りが、信頼関係の構築に繋がります。

たとえば、チーム内で部下の誕生日を知ったら、一言「おめでとう」と声をかけるだけでも、チームの連帯感が強まるものです。
個人的な情報を過剰に知らなくても、このような小さな気配りが、部下にとっては嬉しいサプライズになります。
SNSで誕生日を共有する人も多い現代、ちょっとした「おめでとう」がチーム内での安心感や信頼を深めます。

やる気を引き出すための配慮

さて、部下がやる気を感じさせないとき、上司としてはどのように対処すればよいのでしょうか。
人間は、常に一定のモチベーションを保てるわけではありません
体調や心の状態が関わってくるため、やる気が出ない原因は単純なものではないかもしれません。

たとえば、寝不足や生活習慣の乱れ、プライベートの問題などが原因で、部下が仕事に集中できないケースも考えられます。
上司は、その背景に何があるかを想像し、プライベートの生活リズムに問題があるかもしれないといった
仮説を立ててみることが重要です。

特に、一人暮らしで食生活が乱れていたり、介護や家庭内の問題に悩んでいる場合、
仕事への集中力が低下することは珍しくありません。
そのような背景を考慮し、「やる気がない」と決めつけるのではなく、
まずはサポートが必要かもしれないと仮説を立てた上でアプローチすることが、コミュニケーションの鍵となります。

仕事の意義を理解することでモチベーションを高める

部下がやる気を出せない理由の一つに、「仕事の意義が見えない」ことが挙げられます。
日々の作業が単純で意味が感じられないと、どんな人でもモチベーションを維持するのは難しいでしょう。
しかし、その作業がどのように全体の成果に結びつくかを理解することで、取り組み方が変わってきます。

例えば、ある自動車メーカーでは、「この会社の車で事故を起こさない」という理念のもとに全員が働いています。
部品一つをチェックする仕事でも、ただの「部品チェック」ではなく、
人の命を守るための重要な作業であると認識すれば、手を抜くことができなくなります。

どの業務にも自分の役割がどのように全体に貢献しているかという意識を持つことが大切です。
このような意識を持たせることは、特に管理職にとって重要な役割です。
チーム全体が目指す目標や意義を共有し、それぞれが自分の役割を理解することで、仕事への熱意が自然と高まるでしょう。

まとめ

部下が思うように働かない場合、その背景には何らかの事情があるかもしれません。
上司としては、その事情を理解し、コミュニケーションを通じてサポートできる環境を整えることが重要です。
One on Oneの面談でいきなり問題点を尋ねるのではなく、日常的な声かけや気配りを通して、
部下が安心して相談できる雰囲気を作ることが、信頼関係の構築に繋がります。

部下にやる気が見られない場合、すぐに叱責するのではなく、「みんな色々な事情を抱えている」と考えることが大切です。
部下の背景に思いを巡らせ、日々のコミュニケーションの中で自然にサポートできる環境を作りましょう。

 

 

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