#07 上司と部下の仲の深め方とは!?





部下との距離を縮めるコミュニケーション術:世代間ギャップを乗り越える方法

職場での上司と部下の関係において、世代間ギャップを感じることは少なくありません。
特に、異なる価値観やコミュニケーションスタイルを持つ世代同士で、どうすれば良い仕事ができ、関係を良好にできるかという悩みを抱える管理職の方も多いでしょう。
この記事では、上司がどのように部下と向き合い、信頼関係を築いていけるかについてのヒントをご紹介します。

 

部下との距離を縮める基本は「聞くこと」

世代間ギャップを乗り越え、部下と良好な関係を築くための基本は、「話を聞くこと」です。
一般的に、上司が部下に対して積極的に話を聞くことは大切だとされていますが、これが特に効果的なのは、
部下が上司に対して行う場合です。

年下の部下が上司に「質問をする」「話を聞く」といったアプローチをすることは、上司の承認欲求を満たし、
信頼関係を築くうえで非常に効果的です。
上司にとって「頼られている」「自分の知識や経験が役立っている」と感じられるため、自然と心を開きやすくなるのです。

 

上司の「話を聞く」姿勢はほどほどに

一方で、上司が部下に対して「根掘り葉掘り」質問することには注意が必要です。
特に若い世代の部下は、プライベートな質問や詳細な情報を求められることに対して、やや抵抗を感じることがあります。
これは、上司としての「仲良くなりたい」「気にかけている」という善意からの行動であっても、
相手にとっては負担に感じられることがあるためです。

上司が部下に対して、「昨日何してたの?」や「休日はどう過ごしてるの?」といった質問を投げかけることは、
親近感を持たれたり、安心感を与えたりする反面、部下にとっては「業務に関係ないのに、なんで聞かれるんだろう?」と
疑問を抱かせる可能性があります。

 

「聞くこと」のコツは一度に1つ

部下とコミュニケーションを取る際に重要なのは、一度にたくさんのことを聞かないことです。
例えば、部下が「最近はゲームにハマっている」と教えてくれた場合、その話題を一つ覚えておくことが大切です。
次に会った時に「この間言ってたゲーム、人気だよね!」と触れるだけで、「自分が言ったことを覚えていてくれた」と感じ、
少しずつ心を開いてくれるようになります。

大切なのは、1つずつじっくりと関係を深めていくことです。
上司としては「もっといろいろ聞きたい」という気持ちもあるでしょうが、少しずつ話を聞いていく方が、
部下にとっても心地よく、信頼関係が築きやすくなります。

 

「業務に関係ないこと」をあえて聞く

部下とのコミュニケーションをより効果的にするためには、あえて業務に関係のないことを聞くという方法もあります。
例えば「業務に関係ないことを聞いてもいい?」と前置きした上で、趣味や好きなものについて質問することで、
相手にプレッシャーを与えずに会話を始めることができます。

このような会話が積み重なっていくと、部下は「自分のことを理解しようとしてくれている」「安心して話ができる」と
感じるようになり、結果として業務の円滑化や心理的安全性の向上に繋がります。

 

メモを活用して部下との信頼を深める

部下とのコミュニケーションの際には、覚えた内容をメモに残すことも大切です。
部下が話したことをしっかり覚えておくことで、次回の会話に活かすことができ、
部下に「自分のことを気にかけてくれている」という印象を与えることができます。

例えば、話した内容やその時の様子をメモしておけば、後で「あの時言ってた話だけど…」と自然な形で再び話題にできるでしょう。
こうした心遣いが、部下との関係をより一層強固なものにします。

 

まとめ

世代間ギャップを乗り越え、部下との信頼関係を築くためには、上司が「聞く姿勢を大切にする」ことが重要です。
しかし、一度に多くのことを聞くのではなく、少しずつ関係を深めていくことが、部下にとっても心地よく、効果的です。

また、業務に直接関係のないことでも、部下が興味を持っていることを覚えておき、次回の会話に活かすことで、自然と信頼関係が築けるでしょう。
部下との関係性を大切にし、より良いチームワークを築くために、ぜひこのコミュニケーション術を実践してみてください。

 

 

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