#38 仕事に自分のプライベートどれだけ持ち込んでますか?

仕事にプライベートの感情を持ち込んでもいいの?

1月も終わりに近づき、新年の緊張感も少し薄れ、日常のペースに戻ってきた頃ではないでしょうか?
とはいえ、年始の忙しさや環境の変化に疲れを感じている方も多いかもしれません。

今回は、「仕事にプライベートの感情をどこまで持ち込んでいいのか?」というテーマで考えてみたいと思います。

 

「仕事にプライベートを持ち込むな」は本当に正しい?

これまで、ビジネスの世界では「仕事とプライベートは分けるべき」「公私混同はNG」という考え方が一般的でした。
しかし、心理的安全性の視点から見ると、そもそも感情に「境界線」はないのです。

仕事でのストレスが家庭に影響を与えたり、プライベートの出来事が仕事のパフォーマンスに影響を及ぼしたりするのは、
ある意味『普通のこと』なんです。

人間の感情は常に揺れ動いているもの。
無理に「切り離そう」としても、ある一定のラインを超えると、自制が効かなくなってしまうことがあります。

例えば、大好きなアイドルの結婚や突然の訃報。
自分にとって大切な存在のニュースを聞いた瞬間、頭が真っ白になったり、仕事が手につかなくなったりすることは
珍しくありません。
最近では「推しが結婚したので休みます」というケースが話題になったこともありました。

 

プライベートの感情を「持ち込むな」ではなく「共有する」

「仕事にプライベートを持ち込むな」と制限するのではなく、「日頃からお互いの大切なものを共有しておくこと」が大事なのです。

「例えば、推しが結婚したからといきなり『帰ります』と言われると、周囲は驚いてしまいますよね。
でも、普段から『私はこのアーティストのファンで、ものすごく応援してるんです!』と共有していれば、
周りも『大丈夫?』と気遣える環境ができます。
『帰った方がいいんじゃない?』と、むしろ周囲から声をかけてもらえるかもしれません。

人は、それぞれの人生において大切にしている価値観を持っています。
それが家族であれ、趣味であれ、誰かにとっては取るに足らないことでも、本人にとっては
人生の軸になるほど大切なものであることもあります。

例えば、家族が病気になった場合は「早く帰って看病してあげて!」と職場でも配慮されます。
しかし、推しのライブに行くための休みや、アーティストのニュースによる落ち込みは、
「それぐらいで?」と軽視されてしまいがちです。

しかし、どんな「大切なもの」も本人にとっては同じくらい重要なもの
普段から「私はこれを大切にしています」と伝え合うことで、お互いに理解し合える職場環境を作ることができます。

 

「もし〇〇が起こったら私は仕事が手につかない!」を話し合おう

チーム内で、あらかじめ「もし〇〇が起こったら、私は仕事が手につかなくなるかもしれない」ということを話し合っておくのも、
心理的安全性を高める方法の一つです。

例えば、『ライブのチケット発売日は仕事になりません』とか、『推しの誕生日は浮かれてると思います』とか、
そういう話をしておくと、お互いに理解しやすくなります。

意外なところで、苦手な上司と「実は同じアーティストのファンだった!」と分かり、意外な共通点で仲良くなれることも
あるかもしれません。

また、チーム内で「仕事に関係ないプライベートのことは一切話さない」という文化があると、
お互いを知るきっかけがなくなってしまいます。
だからこそ、「公私プチ混同」を意識することが大切なのです。

 

「プチ公私混同」で良いチーム作りを

職場でプライベートを少しオープンにするだけで、チームの雰囲気は大きく変わります。

例えば、居酒屋のスタッフさんが胸に名札をつけていて、そこに『出身地』や『好きなこと』が書かれているのを
見たことはありませんか?
出身地が同じだったり、好きなものが共通していたりすると、『わぁ!』と会話が弾みますよね。
会社でも、そういった共通点を見つける場があってもいいなと思います。

こうした「ちょっとした会話」があることで、お互いを知る機会が増え、いざというときに支え合えるチームができるのです。

 

仕事とプライベートを「完全に分ける」のは難しい

「仕事だから」「会社だから」と、プライベートを一切出さないのではなく、
「ここまでは話してもいいかな」と思える範囲を少しずつ共有していくことが大切です。

たとえば、
趣味や好きなことをチームでシェアする
「もし〇〇が起こったら、私は仕事が手につかなくなる!」という話をしておく
お互いの大切な価値観を尊重する

こうしたちょっとした意識が、心理的安全性の高い職場づくりにつながります。

「『私はこれが好き』『これが大切』と伝え合うだけでも、共感の余白が広がります。
仕事では共感できなくても、プライベートの共通点が見つかるだけで、一緒に働くのが楽しくなることもありますよね!

 

「公私プチ混同」を意識してみよう

職場にプライベートな感情を持ち込むのは「ダメなこと」ではありません。
むしろ、適度にシェアすることでより良いチームワークが生まれることもあります。

✔️ プライベートのことを適度に共有すると、いざというときに支え合える
✔️ 「もし〇〇が起こったら仕事が手につかない」ということを普段から伝えておく
✔️ 仕事の枠を超えて共通点を見つけることで、チームの結束が強まる

「完全に公私を分ける」のではなく、ちょっとだけ「プチ公私混同」することで、働きやすい環境を作っていきましょう!

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