#24 職場のルールってどうなっていますか?

職場でのルール作りがもたらす心理的安全性とチーム力の向上

10月も半ばに入り、職場では下半期に向けた新しいプロジェクトや目標が進行している頃でしょう。
今回は、職場での人間関係やチームの働き方に大きく関わる「ルール作り」についてお話しします。

 

職場におけるルールの重要性

職場には、成果を上げるための目標や行動指針があります。
しかし、それを果たすためには、具体的な「ルール」が必要です。
ここで言うルールとは、会社全体で共有されている就業規則や業務指針だけでなく、各部署やチームでのローカルルール、
いわば「ハウスルール」のことを指します。

このルールがあると、チーム内での役割や期待される行動が明確になります。
たとえば、学校で教室に掲げられている「よく遊び、よく学ぶ子」「思いやりを持つ子」という目標のように、
職場でも同じようにチームの価値観や行動指針が明示されると、働く上での心理的な安全性が向上します。

 

ルールがない職場のリスク

職場に明確なルールがない場合、各自が自分の価値観で判断し、動くことになります。
これでは、チームメンバー間での解釈のズレが生じ、結果的に「良かれと思ってやったこと」が他のメンバーにとっては
迷惑だった、というようなトラブルが起こることもあります。

ルールが明確に定められていない職場では、以下のような問題が起こりがちです。

  • コミュニケーションの混乱:何を優先すべきか、誰がどの役割を果たすべきかが曖昧。
  • 不必要なストレス:明確な指針がないため、自分の行動が正しいかどうか分からず不安になる。
  • チームの連携不足:個々がバラバラに動き、目標達成が難しくなる。

 

ルールの策定がもたらす効果

では、ルールがあるとどう変わるのでしょうか?
例えば、職場の営業部や総務部など、部署ごとにローカルルールが定められていると、その部署内での行動が一貫し、
成果が上がりやすくなります。

ルールがあることで、共通の基準や価値観が生まれ、チーム全体が同じ方向を向いて動くことができます。
たとえば、「こういう時はこう動くべき」という暗黙の了解ができあがると、無駄なストレスや混乱が減り、
結果的にチーム力が高まります。

 

ルール作りのポイント:共通の認識を持つ

ルール作りの過程で大切なのは、チーム全体でそのルールを考え、合意を得ることです。
リーダーや上長が一方的にルールを決めるのではなく、チーム全員で話し合いながら、
「自分たちのチームが果たすべき役割は何か?」を明確にし、そのためにどのようなルールが必要かを考えることが重要です。

また、他のチームや部署がどのようなルールを設けているのかを参考にすることで、
自分たちのチームにも応用できるアイデアが見つかるかもしれません。

 

ルール作りがもたらす心理的安全性

職場でのルールが明確であれば、各自が何をすべきか、何をしてはいけないかが分かるため、余計なトラブルが減ります。
特に、ルールがない職場では「やってはいけないこと」が曖昧なため、無意識に他のメンバーを不快にさせてしまうことが
あります。
逆に、ルールがあることで、チーム内の心理的安全性が高まり、メンバー全員が安心して意見を出し合うことが
できるようになります。

共通の目標が明確であり、それに向かって動くためのルールが整備されていれば、チーム全体が一丸となって効率よく働けます。
また、そうしたルール作りの過程そのものが、チームの結束を強める効果もあります。

 

まとめ
 
職場でのルール作りは、単なる規則の設定ではなく、チーム力を高め、心理的安全性を向上させるための重要な要素です。
明確なルールがあることで、各自が自信を持って行動でき、チーム全体の動きがスムーズになります。
もし、職場にまだ明確なルールがない場合は、ぜひチームメンバーと一緒に話し合いながらルール作りに
取り組んでみてください。

職場のコミュニケーションが円滑になり、心理的な安全性が高まることで、全員が安心して働ける環境が整い、
結果的にパフォーマンスの向上にもつながります。

 

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