#15 良かれと思ってとる行動の裏側にあるものとは!?

「良かれと思った行動がチームに与える影響とその対処法」

人間関係における課題解決をテーマに、心理的安全性を軸としたコミュニケーションの重要性についてお届けします。
今回のテーマは「良かれと思った行動が、どのようにチームに影響するのか」についてです。

 

「良かれと思って」が引き起こすすれ違い: 承認欲求と行動のギャップを考える

私たちは日々、職場や家庭で「良かれと思って」行動することがよくあります。

たとえば、実家に帰省した際に、両親がたくさんのお土産や料理を用意してくれる状況が典型的です。
ありがたい反面、「こんなには食べられない」「これは使わないな」と感じることもあるかもしれません。
これも両親の「良かれと思って」の一例であり、こういった場面に心当たりがある人も多いのではないでしょうか。

しかし、この「良かれと思って」の行動が、相手にとって必ずしも嬉しいものとは限りません。
私たちは、誰かに感謝されたい、認められたいという欲求が自然に湧いてくる存在です。
そのため、良かれと思って行動することの背景には、自分の承認欲求が隠れていることが多いです。

 

善意のすれ違いを防ぐために: 個人の価値観と場のルールのバランス

行動が問題になるのは、それが場に適していない場合です。

たとえば、職場でのルールやその場の雰囲気にそぐわない行動を取った場合、たとえ善意から出たものであっても、
チームに不和をもたらす可能性があります。
「個の価値観」と「場の価値観」の違いを理解することが大切です。
自分の価値観に基づいて行動しても、その場のルールや空気に合っていなければ、行動は受け入れられない場合があります。

ただし、「良かれと思って」行動することが必ずしも悪いわけではありません。
行動が場にマッチしていれば、非常に感謝されることもあります。
だからこそ、空気を読みすぎて何もしないのはもったいないことです。
重要なのは、間違えたと感じたときに、それを素直に認めて修正することです。
自分の行動が適切でなかったと気づいたら、「今、私、間違えましたか?」と聞く勇気を持つことが、
平和な人間関係を保つ秘訣です。

 

まとめ

行動が適切だったかどうかは、その場の反応を通じて学ぶことができます。
もし「今ではなかった」「ここではなかった」という反応が返ってきた場合でも、
それを次回に生かすことができれば、それは貴重な学びとなります。
善意からの行動が必ずしも正しいとは限らないことを理解しながら、行動してみて、
もし違った場合には素直に認めて調整することが、より良いチーム作りに繋がっていくでしょう。

この記事を通じて、「良かれと思って」とった行動を一度見直し、
適切なタイミングや場所でその善意を発揮できるよう意識してみましょう。

 

 

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