子育ての悩みは夫婦仲が9割

子育ての悩みは夫婦仲が9割
子育ての悩みを引き起こしているのは「子ども」ではない?

今回は子育ての悩みの本当の原因についてお話しします。

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子育てに必要な情報を得るのは難しい

子どもを授かり、出産して育てていくプロセスの中で「正しい子どもとの関わり方」を誰からも教わることはありません。

私も育児書や育児雑誌をよく読みました。
そこで扱われているのは主に「呼吸のチェック」「おっぱいのあげ方」「離乳食の開始時期」など、
赤ちゃんの安全や身体の発達に関する情報です。
一方で、子どもをひとりの人間として育て上げていくために必要な情報は「正解がない」こともあり、非常に少ないのが現状です。

また、子育ての本は数多く出版されていますが、その読者層はほぼ母親に偏っています。
「イクメン」や「育パパ」という言葉が生まれ、父親の育児参加が増えてきているにもかかわらず、実際には母親向けの本が
圧倒的多数を占めています。

さらに、両親がどのように連携して子育てに取り組むべきか、
つまり親としてふたりで協力していくための指針を示す本は非常に少ないのが現状です。

 

子育てで一番重要なポイント

子育てで最も重要なのは、「親がやらなければならないことは何だろうか」という問いかけです。

子どもを授かったとき、私たち親の最終的な責任は、その子を社会の一員として世に送り出すことです。
そのために必要なのは、子どもに知識や技能を身につけさせること。
社会で活躍できる人間に育てることが、家庭の重要な役割の一つだと考えています。

子どもを社会の一員として育てることは、実は社会全体を良くすることにつながるのです。

 

夫婦間で「どのように育ってほしいのか」を話し合うことが重要

子育てをする上では「自分たちの子どもが社会でどういう人間として活躍して欲しいのか」ということを夫婦で話し合ってください。
親が理想とする人物像は子どもの性別によって異なる可能性もありますが、
できるだけ子どもが小さいうちにこの話し合いをすることが大切だと考えています。

ある家庭では「医者になってほしい」「弁護士になって欲しい」といった具体的な目標を持つかもしれません。
一方で「職業は何でもいいけど、人に優しく思いやりを持つ、愛される子どもになって欲しい」といった
抽象的な希望を描く夫婦もいます。
重要なのは、子育ての指針として「最終的にこの子にどのように育って欲しいのか」という共通認識を持つことです。

この共通認識があれば、次のステップとして「どう育てていこうか」という具体的な方法についての話し合いが
できるようになります。
しかし、このような対話を重ねる夫婦は実際には多くありません。
その結果、お互いが異なる考えで子育てをしてしまい、方針の食い違いが生じることがあります。
時には、一方の親が言うことと、もう一方の親が言うことが全く正反対になってしまうこともあるのです。

 

子どもの将来を考える上で親が注意すべき点

多くの親は「スポーツ選手にしたい」「この職業に就いて欲しい」など、子どもの具体的な将来像について話し合うことが
多いものです。
しかし、「人間としてどうあって欲しいか」という根本的な部分についてはあまり議論されません。

子どもの職業を親が決めたとしても、実際にその仕事に就くかどうかはわかりません。
時代とともに仕事の選択肢や価値観も変化していくため、親の希望が実現できない状況も十分にありえます。

一方で、「こんな人になって欲しい」という願いは、結局のところ親自身のあり方に直結します。
この希望をどのように子どもに伝えていくかは、夫婦や親自身がどのような姿を子どもに見せていくかという問題にも
つながるのです。

子どもの未来を考えることで、自分たちの価値観も見直せるかもしれません。

 

夫婦仲が子育てに与える影響について

子育てをする上では、夫婦仲も大切です。

パートナーと自分の違いをきちんと認識し、歩み寄りながら夫婦生活を送りましょう。
そうして夫婦の仲を深めていくと、子どもはのびのびと個性を発揮して育つのではないでしょうか。

前回お話しした「9つの話し合い」ということは、夫婦仲を良くするための重要な手段です。
この対話を通じて、パートナーとの違いを認識し、互いに歩み寄る姿勢を育むことができます。

 

子育てについて話し合うタイミングは子供が小さいうちに

子どもができるだけ小さいうちに話し合うのがいいと思います。
「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、子どもが生まれてから3年くらいの間が特に大切な時期です。

この時期に、夫婦がどれだけ共通の認識を持って子どもと関わることができるかが重要です。
それは、子どもの一生の価値観を左右することにもなると考えています。
ですから、子どもを持ったら、ぜひこのような話し合いをしていただきたいです。

子育ての悩みの多くは、夫婦間の共通認識の不足から生じます。
子どもの将来像や育て方について、早い段階で話し合いましょう。
特に、子どもが3歳までの時期が重要です。
夫婦仲を深め、価値観を共有しながら子育てに取り組んでください。

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