#03 会社、チームでの安心ってどう作る??

心理的安全性が職場にもたらす影響とは?

最近、多くの企業で「心理的安全性」が注目されていますが、
実際のところ、皆さんの職場でそれが確保されているかどうか疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はなぜ心理的安全性が重要であり、どのように職場に導入できるかを解説します。

 

心理的安全性のある職場とない職場

心理的安全性が高い職場は、特別な取り組みをしたわけではなく、自然とそのような環境が形成されています。
これは、リーダーや経営者のコミュニケーションスタイルが大きな影響を与えています。
家庭や職場で自然と心理的安全性を作り出せるリーダーがいる職場では、チームも同様に安心感を持って働くことができるのです。

 

しかし、このようなリーダーは全体の3割程度に過ぎないと感じています。
そのため、多くの職場では意図的に心理的安全性を構築する必要があります。

 

家庭と職場の違い:BE型とDO型

職場と家庭では、そもそも求められるものが異なります。
家庭は「BE型」と呼ばれるコミュニティです。
これは、ただ存在するだけで安心感を得られる場所のことです。
一方、職場やチームは「DO型」で、行動と成果が求められます。
つまり、職場は安心感を提供することが主な目的ではなく、成果を出すことが求められる場です。

だからといって、心理的安全性が不要というわけではありません。
むしろ、安心感があることで、従業員がより成果を発揮できるようになるのです。

 

成果を上げるための心理的安全性

心理的安全性があると、職場は単なる「仲良しグループ」になるわけではありません。
多くの経営者が「仲良くなりすぎて成果が出なくなる」と懸念しますが、実際には逆です。
心理的安全性を適切に導入すると、チームの成果は飛躍的に向上します。
尊敬できる人が周りにいる環境では、人は自然と自分の持てる力を最大限発揮します。

一方、職場に心理的安全性がないと、個人のポテンシャルは20~30%しか発揮されません。
それが「何となく仕事ができてしまうから、これで十分」という状態に陥り、
結果的にチーム全体のパフォーマンスが低下します。

 

心理的安全性が生み出す効果

心理的安全性が高い職場では、従業員は積極的に新しいアイデアを提案し、互いにサポートし合います。
また、上司や同僚とパーソナルな関係を築くことで、仕事の成果も向上します。
心理的安全性が整っていると、従業員は自発的に行動し、会社の目標に向けて全力で取り組むようになるのです。

これはまるで子育てのようなものです。安心して育つ環境があれば、子供は自ら成長していきます。
企業においても、従業員がのびのびと働ける場を提供することで、自然と成果が出るようになります。

 

まとめ

心理的安全性は、ただの「仲良しごっこ」を作るものではありません。
むしろ、成果を出すために不可欠な要素です。経営者やリーダーが心理的安全性を理解し、実践することで、
チーム全体のパフォーマンスが向上し、従業員が持つポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

心理的安全性を高めることは、成果を出すための基盤を整える重要な要素です。
企業やチームでのパフォーマンス向上を目指すなら、まずは心理的安全性を意識した環境づくりを始めてみましょう。

 

 

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