#53 モヤモヤしない退職の方法あるんです!

“辞めたい”と思ったときに読む、気持ちを整える5月の処方箋

五月の連休も明け、慌ただしい日々が続く中、
誰しも一度は感じるのが「なんだか会社に行きたくない…」という静かな重さです。
家庭でも「連休明け、学校に行きたくない」という声が子どもから聞かれるように、大人も同じ感覚に襲われる時期なのです。

この時期によく聞くのが“五月病”という言葉。
新年度から一ヶ月が経ち、張り詰めていた気持ちの糸が緩むタイミングでもあります。
そんな中で「辞めたい」「一度リセットしたい」と思う心にどう向き合うか、その方法について考えてみましょう。

 

美しく終えることの大切さ

新しい関係を始めるのは案外と簡単です。
しかし関係を終える時、特に職場での退職には、言いづらさや恥ずかしさがつきまとうもの。
そこで学びたいのが「美しい終わり方」の技術です。

例えば、どうしても自分では言い出せない時に「退職代行」を使う人もいますが、それも一つの手。
ただ、どのように終わったかによって、その後の人生や人間関係に大きな影響が出ることも事実です。

そうした中で理想とされるのが「感謝」と「納得感」を伴う、前向きな別れ方。
「ここでの経験は宝物でした」「次の挑戦を応援してくれると嬉しいです」という言葉で締めくくると、
職場を離れた後も応援してもらえる存在として残ることができます。

 

「退職=敵対」ではない

辞める理由が「もうあなたが嫌で…」というものでなければ、職場を“縁切り”の場にはしたくありません。
お互いにとって良い関係を保ちつつ「応援し合える別れ方」ができれば、それは職場にとっても貴重な財産になります。

上司が部下を見送り、「次のチャレンジも絶対成功させてね」と送り出してくれるような空気があれば、
それはチームの心理的安全性を高める最良の経験となります。

 

最後の日にすべきこと

  1. 業務の振り返りと引き継ぎをしっかりと
    期日までに必要な業務を整理し、引き継げるよう準備を。
    任された仕事を全うしたという実績は、最後に強い印象を残します。
  2. 挨拶は感謝と未来への展望を込めて
    「お世話になりました」「次は○○の分野に挑戦しますが、また何かあれば相談させてください」
    という表現が理想的です。
  3. ご縁は終わらないことを示す
    「ご縁は続けたいので、今後ともよろしくお願いします」と未来志向で締めることで、
    関係を“切らない終わり”にできます。

 

五月は節目でもあり、感情が揺らぐ時期でもあります。
そのままその場を離れるのではなく、「ありがとう」と笑顔で言える終わり方を選ぶことで、
次のステージへも前向きに進めるものです。
 
もし「辞めるかどうか…」と悩んでいるなら、まずこの終わらせ方を思い出してほしいです。
あなた自身にも、そしてあなたと関わった人たちにも、確かな余韻が残る別れ方をぜひ選択してくださいね。

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