家族の中に人間関係を円滑にする「全て」がある?

家族関係から学ぶ人間関係の秘訣:家族の中には人間関係を円滑にする「全て」がある?

今回は、悩む人の多い「男女」の間柄についてお伝えします。

 

家族関係が人間関係に与える影響

この問いは非常に大きなテーマです。
社会における様々な人間関係を円滑にするための重要なヒントが、実は家族の中に隠されています。

家族がうまく機能するための仕組み、つまり「レシピ」を知って実践できる人は、
社会のあらゆる人間関係を円滑に築くことができます。家族というのはシンプルに見えますが奥が深いのです。

家族を幸せにできる人は、人間関係における幸福度が非常に高いと感じられます。
実際に家族関係がうまくいっている方は、本当にご機嫌な顔をしていますよね。
いつも顔がにこやかです。

ひとくくりに家族と言ってもその中には様々な関係があります。

  • 夫婦関係
  • 男女関係
  • 親子関係

こうした家族関係の理解を深めることができれば、普段の人間関係もより良いものになっていくのです。

 

家族関係をうまく機能させるには男女の役割を認識することが大切

家族関係を円滑にするには、この世の中は男性と女性で構成されているということを、認識することが大切です

もちろん現代は多様性の時代であり、どちらにも属さないと感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、生まれながらの性別や感情面での性別は、多くの場合どちらかに寄っているように思われます。
つまり、男性的な要素を多く持つ人と女性的な要素を多く持つ人たちで、社会が構成されているのではないでしょうか。

この考えを裏付けるように、異性間コミュニケーションに関する本がよく売れているそうです。
これは、多くの人が異性のことを理解したいと思っている証拠と言えるでしょう。
そして、このことは男性の気持ちが強い人と女性の気持ちが強い人との間に、常識に関してかなりの隔たりがあることを
示唆しています。

お互いの「言語」が異なるため、異性は異国人のようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。
家族の中には夫と妻という、男性の役割を果たす人と女性の役割を果たす人が存在しています。
この役割をしっかりと理解することが、家族を円滑にしていくのです。 

 

家族関係を円滑するポイント

一番のポイントは、相手が求めている言葉や行動を学ぶことです。

人間には承認欲求があり、私たちは承認されたくてたまらない生き物です。
小さな努力でも認められると嬉しいものですよね。

ただし、男性と女性では「承認されている」と感じるポイントが異なります。
男性が承認と認識する内容が、女性にとっては承認ではないということがしばしば起こります。
つまり、お互いの欲しい言葉が違うのです。

しかし、私たちは無意識のうちに「自分が欲しい言葉は相手も欲しいだろう」と思ってしまいがちです。
その結果、自分の欲しい言葉を相手にかけても、それが相手にとっては全くいらない言葉であるという状況が、
男女の間ではよく発生します。

このように、家族関係を円滑にしていくには、お互いの違い、特に承認欲求の違いを理解し、相手が本当に求めている言葉や行動を
学ぶことだと言えるでしょう。

 

男女の承認欲求の違いを理解する

男性と女性では、承認欲求の満たされ方に違いがあります。
このことを理解し、お互いに歩み寄って妥協点を探すことが、第1番目のレシピなのだと考えられます。

男性の場合:自分が尊敬され「立派だ」と思われると、自分の存在価値を認められているという気持ちになることが多い。

女性の場合:自分の気持ちを理解し共感してもらえたときに、「私はここにいてもいいのだな」とか
「私のことをこんなにも理解してくれる人がいて幸せだ」という気持ちになり、承認欲求が満たされることが多い。

ここに非常に大きな差があると言えるでしょう。
ですから、女性は男性に対して尊敬や敬意を表し、男性は女性に対して共感の意を表すことが大切なのです。
夫婦が共感と尊敬で成り立っているご夫婦というのは基本的に円満だと言えます。

牧師である私の父が結婚式を執り行うときに、新郎新婦に対して言葉をかけることがあります。
そのときに尊敬と共感の話をするのです。
結婚式という新生活の初日に、牧師から「尊敬と共感を忘れずに」と言われると、
新郎も新婦も心から「はい」と答えられるのではないでしょうか。

 

長期的に関係を維持するための心構え

結婚して日が経つと、尊敬と共感を保つことが「どんどん難しくなる」という話をよく耳にします。
私は「人は一番身近にいて一番承認しなくてはいけない人を、一番邪険に扱うようになるのですよ」という話をします。

年を重ねると見た目も変わってきますし、それまでできていたことができなくなってきます。
そうなるとあれほど尊敬できていたのに「ああ、この人はこんなにも変わってしまった」と感じるようになるのです。

でも結婚の真髄は「相手が変わってしまったときにも、尊敬すべき点を見つけ出せるぐらい相手のことを受け入れる」と
結婚前に決められるかです。
「こうなったけれど、あなたのここが素晴らしいと思う」「今のあなたはここが最高だよ」ということを
見つけ出せる妻でありなさいと伝えたいです。

反対に夫には、妻の話を聞くのは面倒だと思うこともあるだろうけれど「『君の気持ちはわかるよ』と言える夫で
居続けてください」と伝えたいですね。
この心構えをもつことが、良い関係を維持する秘訣です。

 

家族関係は「社会での人間関係」にも影響する

夫をうまく尊敬できる女性というのは、周りの男性に対しても上手に敬意を表することができます。
一番身近な男性に対して不信感や不満がある方は、夫以外の男性と接する際にも、尊敬の念が欠落してしまうことがあるのです。

男性についても同様で、妻に共感できない方は周りの女性に対しても共感の感情を持つことは難しいのではないでしょうか。
まずは今日ご主人に「あなたすごいね」と一言伝えてあげてください。
きっと非常に喜ばれると思いますよ。

 

家族関係には人間関係を円滑にするヒントが隠されています。
特に男女間では、承認欲求の違いを理解し、相手が求める言葉や行動を学ぶことが大切です。
男性には「尊敬」を、女性には「共感」を示すことで、より良い関係を築いてください。

 
 

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