#16 自己承認、自己肯定その大切さとは⁉





自己承認と自己正当化の違い—自分を正しく認める力を育てる

今回は「自己承認や自己肯定」というテーマについて考えてみたいと思います。

 

子どもから大人まで必要な「自己承認」

最近、私の末っ子が年長さんになり、「自分はダメだ」と言い始めたり、保育園に行きたくないと言うことが増えてきました。
これは、年長さんという立場からくるプレッシャーかもしれませんが、
このような状況を通じて「自分を承認する力」をどう育てるかを考えています。

この課題は子どもに限った話ではなく、大人にも通じるものです。
私たちには誰しも承認欲求があり、それをどう自分で満たすかが重要です。
自己承認ができれば、他人に過度に依存せずに、自分をしっかりと認めてあげることができます。
しかし、自己承認ができない場合、常に「誰かに認めてもらいたい」という外部への依存が強くなります。

 

健全な自己承認と人間関係

理想的なのは、自分で自分を認めつつ、必要なときには周囲の助けを求められるような健全な人間関係を築くことです。
最近の若い世代、特にZ世代では「自分を認める」ことをテーマにした歌が流行しています。
こうした歌詞に元気をもらい、自己承認を高める姿を見ると、
現代の若者たちは自信が足りないのではないか、と感じることがあります。

 

自己承認と自己正当化の違い

自己承認は大切ですが、自己承認と「自己正当化」とは違います。
自己正当化は「私はこうだから何が悪い?」という防御的な姿勢で、他者との対立を生みやすくなることがあります。
一方、自己承認とは、自分の良いところも悪いところもすべて受け入れ、「これが私だ」と認めることです。
自分の足りない部分に焦らず、人と比較しない姿勢が重要です。

 

自己正当化がもたらすコミュニケーションの問題

自己正当化に陥ると、「これでいいんだ」という防御的な態度になり、人との摩擦が生じやすくなります。
特にZ世代とのコミュニケーションでは「自分はこういう人間だから」と自己正当化をしてしまうことがあるかもしれません。
大切なのは、自分を正当化するのではなく、「得意なことを頑張り、苦手な部分は努力する」というバランスを持つことです。

 

『アナと雪の女王』に見る自己承認の本質

この話を聞いて、映画『アナと雪の女王』の「ありのままで」というテーマを思い出す方もいるかもしれません。
エルサが「ありのままの自分で生きる」と言って飛び出しましたが、あの過程には多くの葛藤と成長が含まれています。
単に「今のままでいい」という意味ではなく、成長する自分をも含めて認めていくことが、真の自己承認です。

 

成長を受け入れる力

私たちには成長したいという欲求があります。
子どもも、歩けるようになるまで諦めませんし、私たち大人も成長し続けています。
自己承認とは、自分の成長を認めながら、自分の未来を肯定していく力を持つことです。
息子が「やりたくない」と感じるとき、その気持ちを受け入れつつ、次にどう行動するかを一緒に考え、励ますことが大切です。

大人も同じです。自己承認を持つことで、自分の成長する力を見つけられます。
自己正当化に陥らず、「今の自分はここまでできるから、それを頑張ろう」と前向きに考えることで、
より良い結果に繋がるでしょう。

 

まとめ

今回は「自己承認の大切さ」についてお伝えしましたが、ぜひ「自分をどう認めているか」を振り返ってみてください。
特に若い世代には、自己承認を促す声掛けが必要です。

 

 

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